March 21, 2005

氷川神社と斐伊神社

 埼玉県さいたま市にある氷川神社、武蔵国の一の宮にして勅祭の社でもある大きな神社だ、昨年縁有って訪ねてみたんだけど、長い参道や広い境内となかなか趣のある場所だった。
 ただこんな有名な神社が家の近所にある斐伊神社から分霊を受けた、いわば分家のような物であるって言うのには少々驚いた。
 氷川神社でもらった縁起によれば、「出雲国簸川の川上にある杵築大社(出雲大社)を勧請した」とあるけど。帰って色々調べてみると斐伊神社の由緒・沿革にはこうある「当社の創立ははなはだ古く、その年代がはっきりしない。元官幣大社氷川神社の由緒記によれば、考昭天皇3年(BC473)に斐伊神社より御分霊を奉遷したとある。(古史伝にもその事が記載してある)以下略」また神原神社の由緒・沿革には「前略 更に古社伝によれば、大原郡斐伊郷にある斐伊神社を武蔵国に氷川神社として勧進せられるに当たり、当社に伝わる出雲神宝十握剣をもってその御神霊の御霊代に奉献したと云われ 以下略」いずれにせよ1500年近く前のことだから真偽のほどは分からないけど、氷川神社に斐伊神社の分霊を祀ってあることは間違いないみたい、今の斐伊神社を見たらとても信じられないような話ではあるけどね。

22:01:00 | kamiarizuki | | TrackBacks