神在月の雑かん

木次牛乳

　私の実家があるのは島根県の山間部の小さな町、ご多分に漏れず過疎に悩むそんなに取り柄があるわけでもない町だ。
　だけど幾つか自慢したい物もある。その筆頭が牛乳、木次乳業の「木次パスチャライズ牛乳」これが実に美味しい。
　実家にいるときは当たり前に飲んでいて、この牛乳の良さが分からなかった。しかし他所で牛乳を飲むと何故か美味しくない、どうしてだろうと考えたとき、他所の牛乳が不味いのではなく、木次牛乳が美味しいと気がついたときはなんか嬉しかった。
　パスチャライズ製法は、低温（65℃で30分）殺菌する製法（普通の牛乳は１３０℃で２秒間）で、自然の風味が生きているらしい。
　この方法を日本で最初に採用したのも木次乳業、だけど地元では実はそんな事は知られて無く、ここの評価はむしろ他所での方が高いようだ、こういったメーカーが地元にあるのは、ほんとは凄く有り難いことなのに。
　今は松江に越してるけど、それでも毎朝木次牛乳飲んでます。