August 23, 2010

50年後

 昨日の奈良原一高氏の「人間の土地」が発表されたのが1954年、もう今から50年以上も前のこと。
 それでも今見てもその力はいささかも衰えていない、きちんとプリントされた
銀塩写真、特に白黒のプリントは保存の仕方が良ければ100年先でも殆ど替わらず鑑賞できる。
 黎明期のカラー写真は今現在かなり退色してるけど、今の技術でプリントされた物も100年は保つらしい。
 さて、今しきりに撮ってるデジタル画像、プリントしないといったい何年保つんだろう。
 DVDやCD−Rなどは20年程度しか保たないらしいし、少なくとも自分が生きている間は、メディアが変わっても常にコピーを繰り返せばなんとかなるかもしれない、ただ自負分が死んでしまえばおそらくそれでお終い、50年後生きてる自信はないので、その頃にはもう残ってないかも。
 プリントされた写真と違って何年も後にメディアが見つかっても内容を確認されることはないだろうし、確認すること自体難しいかもしれない。
 よほど凄い写真を撮って公的な施設で保存でもして貰わない限り、私みたいな物が撮った画像は後世に残らないだろう。
 そう言った意味でも、銀塩で撮る意味はまだまだあるのかもしれない、プリントなら特別な装置が無くても見ることが出来るからね。

21:17:18 | kamiarizuki | | TrackBacks