神在月の雑かん

奥出雲葡萄園ワインパーティー中止の話。

　日本で一番小さいワイナリーと言われている奥出雲葡萄園、毎年4月にはワインパーティーが開催され、多くの来場者で賑わっていた。
　私も毎年楽しみにしていた一人で、このイベントがないと春が来ない感じもしていた。
　しかし、今年は開催される約1月前に東北関東で未曾有の大震災が発生し、未だ余震や原発トラブルなどで、多くの人が不安な日々を過ごしておられる。
　奥出雲葡萄園でも今年はワインパーティーは中止にすることに決定された。
　正直なところ、何でもかんでもイベントを中止するのは如何なものかと思っていたけど、今日ワイナリー長から苦しい無胸の内をお聞きすることが出来、改めて考えさせられた。
　今の時期に飲酒を伴うイベントを行ってもいいのかという葛藤、スタッフ10人余りの小さなワイナリーで、1500人を越す来場者が訪れるイベントをやることの大変さ、本当に辛いのは長として中止を決められたご本人なんだと言う事も分かりました。
　やはり直接の被害を受けてない自分の気楽さをあらためて感じるとともに。
　何をすべきか、するべきではないかと言うことを、しっかりと考えないといけないんだなと・・・
　来年の春は皆が明るい気持ちでワインパーティーを迎えることが出来ることを切に願っています。