March 18, 2012

NHK特集「東京大空襲」

67年前東京はアメリカ軍の無差別爆撃により、市街地のかなりの部分を焼失し。
民間人にも多大な犠牲者が出た。
たいそうな御託を並べても、結局他民族には冷徹で残酷なアメリカの本性がむき出しになった攻撃だったことを今更どうこう言うつもりはない。
私が驚いたのは今回取り上げられていた写真の保存状態の良さ。
そこに映し出された映像が、戦争の悲惨さを嫌と言うほど、突きつけてくる。
一枚に人々の運命が凝縮されたような写真、それが70年近く経っても当時の様子を克明に告げている事実。
写真の持つ力に今更驚かされるとともに、今の写真を撮っている私達ははたして70年後にどれだけの物を残せるか。
昨年の震災では、録画器機の普及が進んでいる現代らしく、多くの動画・静止画が残された。
おそらく私達の目に触れてない物も含めると、膨大な量になると思う。
しかし、70年後にそれがどれだけ残っているか、それを考えると不安になる。
放送局や映像制作会社、新聞社等に残された物は何らかの形で残るかもしれない、でも個人で撮影された物はどうか。
70年後に今の規格のメディアがそのまま流通してることは考えにくいので、撮影した人が意識的に残す努力をしないと、多くは失われてしまうでしょう。
銀塩写真は70年経っても保存状態がよほど悪くない限り見る事が出来るけど、CDやDVD、SDなどはいくら保存状態が良くても、それを再生する機械がなければ何の役にも立たないから。
写真屋のコマーシャルじゃないけど、大事な写真はプリントしておく。
これもある意味大事なことかもしれない。

Posted by kamiarizuki at 10:12 P | from category: 写真 | TrackBacks
Comments
No comments yet
:

:

Trackbacks