June 06, 2013

1944.6.6

まだ夜が明けきらぬ薄明かりの中、小さな上陸用舟艇の最前列で揺られながらその時を待つ。
目の前の鉄の扉が開いた先は、おそらく地獄。
しかし動き出した大きな歯車は止まることなく、自分の運命も巻き込んでいく。
そんな、極限に近い状況で正気を保つ。
当時の兵士は訓練もされていたし、戦闘も未経験ではなかった。
それでも、おかしく成る兵士もいたらしい。
毎年この日になると、遠いフランスのノルマンディーの地で命を落とした兵士のことを考える。
当然知り合いや知人がいたわけではないけど、後年書かれたものを読むにつけ、名もない一兵士の事を、命を落とした人も生き残った人も。
自分がその場にいたら、どうだったのか。
どうしても想像出来ないんだよね。

Posted by kamiarizuki at 09:42 P | from category: Main | TrackBacks
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